ファッションデザイナー リストラ 業務委託

突然のリストラ

相談内容

会社から突然リストラを言い渡されてしまいました。会社の業績が悪化してことはわかっていましたが私がその対象になるとは。。これを契機にファッション デザイナーとして独立したいのですができるでしょうか?(30代・女性)

ファッションデザイナー リストラ

 

仕事は環境によって変わる

 

仕事というのは不思議なものです。毎日会社に行って仕事をしていればその仕事がなくなるなんて考えないものです。
でも、仕事というのは時代の変化や経済の状況によって、仕事そのものの性格も戦場環境も大きく変わっていくものです。
とくにファッションビジネスは、経済環境に大きく左右されます。景気が良ければ消費者の購買意欲が高まり、商品はどんどん売れていくでしょう。商品が売れれば会社は繁栄し拡大していくでしょう。

 

しかし、景気が落ち込んでくれば、ブランドを廃止したり、店舗を閉店したり、経営者は会社を維持するためにさまざまな努力をします。

 

その過程で人員整理などのリストラを行うこともあります。景気がよくない時に人件費を削減していくことは珍しいことではありません。社員にとってはたいへん厳しいことですが、経営者は断腸の思いで社員との雇用契約を解除していきます。

 

突然のリストラ宣告

ファッションデザイナー リストラ

 

Aさんは、服飾専門学校を卒業後、大手アバレルの企画部に就職。入社以来3年間、アウターとインナーのデザインを担当してきました。

 

ところが不景気が続き、会社の業績は次第に 落ち込んでいきました。
業績の回復を目指し、新しい社長が就任しました。

 

新社長は大胆なリストラを発表したのです。ブランドの再構築と見直し、社内システムの改革に乗り出しました。

 

そのとき、彼女が担当しているブランドはリストラの対象になりました。
売り上げの落ち込みが続き、会社としても思い切った判断をしたようです。
ある日Aさんは部長に呼ばれました。 部長の言葉は「退職してもらいたい」というものでした。。。

 

その言葉を聞いた瞬間、Aさんは

 

「自分がいままで一生懸命やってきた仕事は何だったのか、これからどうやって生活していけばいのか」。

 

怒りと不安が入り混じった気持ちになったそうです。
彼女は友人に紹介されて、転職エージェントを訪れました。

 

ファッションデザイナーとして独立を希望

 

ファッションデザイナー

 

Aさんはリストラに遭い大変な思いをしたことでしょう。
今、アパレル業界のみならず、企業は厳しい状況におかれています。在籍中に会社の経営自体に不安は感じましたか。

 

Aさん:上司に再三、 会社の実情について突っ込んだ話を聞いていました。そのたびに上司は決してよい状況ではないが、
何とか復活させるということを社長から聞いているということでした。
不安を感じながらもリストラを勧告されるまで頑張っていました。

 

エージェント:
社員は会社が何とかするものと期待をし、会社も社員のためにと頑張りますが、なかなか世の中の変化に対応できないのが
経営の難しいとこ ろです。今の時代のように会社の先行きが不透明なときには、社員自身が自分の将来を考えて早期に手を打つことも必要です。

 

Aさん:まったくその通りですね。自分の動き方や情報収集など、もっとやらなければならなかったことがたくさんありました。

 

エージェント:どんな仕事を希望していますか?

 

Aさん:企業デザイナーとしてではなく、できれば独立してインターのの専門会社を興したいと思っています。
または縫製工場の外部デザイナーか企画アドバイザーの仕事を数社と契約できればと思っています。

 

業務委託契約が実現

 

ファッションデザイナー

 

転職エージェントの機能はいろいろありますが、ある職種や部門を外注に出したいと考えている企業に、能力のある人を紹介することもあります。逆に独立して個人で営業している人に企業を紹介したりすることもあります。

 

私は早速、Aさんをあるインナーを製造する企業に紹介しました。その会社は新ブランドを立ち上げるに当たってデザイナーを探しており、社員の雇用と同時に専属の外部デザイナーも探していました。

 

人事担当者を通してチーフデザイナーにAさんを紹介したところ、Aさんのデザイン力と専門知識を高く評価してくれ、業務委託契約を結ぶことができました。その後、2社目を紹介したところ、運良くその会社とも契約することができて、
Aさんは失業することなく独立という希望を叶えたのでした。

 

将来は事業を拡大したい

 

ファッションデザイナー

 

Aさん:私は本当に運がいいと思います。自分で契約先を探すのはとても大変ですし、自分だけで動いていたら、企業との業務委託契約を得ることはできなかったでしょう」。

 

確かに、営業経験のないデザイナーが独立してすぐに仕事を手にすることは難しいでしょう。
Aさんは、「毎年2社、新規の得意先を関拓したい」と言います。そしてゆくゆくは社員を増やし、「中国をはじめとする東南アジアにもピジネスを拡大していきたい」と意欲的に語ってくれました。

 

転職エージェントは転職希望者と企業にとってさまざまなサポート機能をもっています。
うまく活用するとメリットは大きいのではないでしょうか。

 

転職エージェントへの転職相談に興味がある方はこちらの記事をご一読ください。
いろいろなエージェントを調べてみて、自信をもっておすすめできるエージェントを二つご紹介しています。
参考にしていただければ幸いです。
→ クラッカーファッションデザイナー転職成功の転職エージェントの活用の仕方

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